ビーンズポケットが開所した当時から利用していただいているおふたりにお話を伺いました。今、不登校で苦しんでいる生徒さんや保護者の皆さんの灯になれば幸いです。
在籍生インタビュー|キノさん(15歳・中学3年生)
― ビーンズポケットに来る前、どんな気持ちでしたか?
・小学生だった時に東先生のクラスが楽しそうだった。
・集団での学習より個別指導が自分には合っていると感じた。
・授業についていけなくなったこと、同級生と話すのが怖くなったことが理由で学校に行けなくなった。
― 「ここなら大丈夫かも」と思ったのは?
・人と話すのが不安だったけど、東先生・かおり先生・るら先輩と話して安心できた。
― 自分が変わったと感じること
・以前はできないことに強い拒絶感があったが、今は「やれるだけやってみよう」と挑戦できるようになった。
― 今の一日の過ごしかた
・水曜は学校に友達に会いに行くことがある。それ以外はビーンズポケットで過ごしている。
― 将来の夢や希望
・自分と同じ境遇の子どもたちに物を教える仕事がしたい。
・パリやフィレンツェに行ってみたい。
― 同じように悩んでいる子へ伝えたいこと
・学校だけが勉強する場所じゃないということが分かった。
・学校に行かないことからも学べることがある。
卒業生インタビュー|R.Sさん(17歳・頴娃高校 普通科 2年生)
― ビーンズポケットとの出会いと、入る前の私
・きっかけは母にすすめられたことでした。
・中学のころは体調が悪かったり、勉強もしたくないという気持ちが強くて…
・なかなか前向きになれない時期だったと思います。
― 通い始めた頃の印象は?
・最初は不安もありましたが、先生や友達がやさしくて、安心して通うことができました。
・勉強がわからなかった時に先生がていねいに教えてくれて、自分で解けたときはすごくうれしくて、
「勉強ってちょっと楽しいかも」と思えるようになったのが印象的でした。
― 「ここで変われた」と思える経験
・「ビーンズポケットでやったところだ!」と授業中に気づいた瞬間が高校であったこと。
・勉強だけでなく、ゲームや絵を描いた時間も大切な思い出。
― 卒業してから感じる「ビーンズポケット」の意味
・学校に行けなかった自分が、もう一度、自分らしく過ごせる場所でした。
・人との関わり方や自分の好きなことを大切にできる時間も得られました。
― 現在の高校生活とこれからの夢・目標
・正直いろいろありますが、「楽しい」と思える時間もあり、今の私なりにがんばれています。
― 今悩んでいる中高生や保護者の方へ
・私も親も「高校に行けるかな」と心配でしたが、なんとか続けられています。
・第一印象を大事にして、自分から話しかけることで友達ができました。
・ぜひ「ちょっと話しかけてみる」ことから始めてみてください。